チケット

前売券や入場券、整理券、回数券などはイベントなどを行う場合にはよく使われるものですが、枚数管理が伴うことが多く、作成した後に手元から離れて、そのうち手元に戻ってくるということを十分考慮する必要があります。

用紙

デザインから用紙を選択する必要もありますが、チケットを使うまで保管しておくときに財布に入れておくなど必ずしもいい状態ばかりではないこともよくあります。なるべく破れにくい大きさにし、紙幣よりも小さくするのがおすすめです。

後で印鑑を押すなら塗工のない上質系の紙にしておいた方がいいでしょう。

最近はコピー機の性能もあがってきているので、単純にコピーで似たようなものが作成できないようにするため、紙を少し毛色の違ったものにすることがあります。

デザイン

必要な情報は漏れなく記載する必要がありますが、あまりお金をかけたくない印刷物でもあるので片面刷りにする場合が多いです。用紙の大きさと必要な情報の見やすさがポイントになります。

複数毎が1枚になっていて切り取って使う回数券などは、表紙にあたる部分を間違えて使ってしまうということもありえます。入場手続きがあいまいな場合は間違いを防ぐために回数券の一枚目は表紙にあたる部分と一緒にしてしまうこともあります。まれに店側で預かりにする場合もありますが、そのときは太めのマジックで名前を書ける程度の余白があると便利です。

印刷

チケット類は比較的大きさが小さいので印刷する場合は大きな紙にたくさん同じものを印刷して後から切り分けます。このように一つの紙に同じものをたくさんならべることを「面付け」といい、印刷の特性をもっともよく表している技術の一つです。用紙と印刷色が同じであれば前売り券と当日券をまとめて印刷するということができるので安く済ませることができます。このように違う内容のものを一つにまとめること「付け合わせ」と言います。

ただ、一般的に前売り券と当日券は必要な数量が違うため、必要枚数が多い方に合わせて印刷するのですが結果として無駄が出る場合もあります。全体の数量が少ない場合はあまり気にする必要はありません。

印刷自体はチラシなどと変わりませんが、連番を入れることがあります。その場合は連番を入れるための部品の向きなどにより面付けに制限がでることがあります。

後加工

チケット類では手軽に切り取れるようにミシン目を入れることがよくあります。2本入れて合計3枚に別れるようにすることもあります。