新刊紹介

月刊『弘前』2021年4月号(第501号)

特集 さ く ら 

 毎年弘前さくらまつり会期中に陸奥新報社主催の「青森県観桜俳句大会」が開催されます。昨年の大会(第69回)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、紙上俳句大会形式で行われました(第70回の今年も昨年に引き続き、紙上俳句大会形式で開催します)。
 昨年「桜」を題材に詠まれ、各選者から「天」位に選ばれた俳句の中から、作者にその思いを綴っていただきました。
 地元写真家の方々の写真と共にお楽しみください。

俳句 :

  • 桜咲き象が首振るジンタかな ・・・・・・ 相馬敏光
  • 古木には古木の月日初桜 ・・・・・・ 後藤朋子
  • 桜三分今だ老後の無計画 ・・・・・・ 齋藤修子
  • 石獣の鼻ふくらみし桜東風 ・・・・・・ 福井千恵子
  • 口べたは情篤き人山桜 ・・・・・・ 大川恵子
  • 城近き小人町とや桜咲く ・・・・・・ 藤田豊子

    写真 :

    • 「同期の桜」 ・・・・・・ 藤田幸治郎(老木となった元少年飛行兵)
    • 「桜と弘前れんが倉庫美術館」 ・・・・・・ 工藤順巳(協同組合日専連弘前 顧問)
    • 「さくら模様」 ・・・・・・ 福士美智子(レディース フォト クラブ会長)
    • 「弘前城植物園の桜」 ・・・・・・ 高橋 明(全日本写真連盟 弘前さくら支部会員)
    • 「平成最後の夜桜」 ・・・・・・ 工藤亮裕(全日本写真連盟会員)
    • 表紙写真
      手水舎の竜神様 ・・・・・・ 工藤亮裕 (全日本写真連盟会員)
    • 巻頭随想
      思い出がもう一度蘇るクリーニング ・・・・・ 久保栄一郎 (弘前ドライクリーニング 副社長)
    • 特集 さくら
    • サイエンス、ときどきナンセンス  その41
      mRNAワクチンど根性物語(一) ・・・・・・ 清水俊夫 (弘前大学名誉教授)
    • 猫の時間 22 
      想定外を楽しむ ・・・・・・ 清水典子 (ライター)
    • さまよえる演劇人 241
      懐かしさの素 ・・・・・・ 長谷川孝治 (劇作家・演出家)
    • ガマシンの半覚醒日記 126
      今こそエンガチョなのだ!・・・・・・ 鎌田紳爾 (音楽家)
    • 多々他譚~TATATATAN~ 120
      500号と10年 ・・・・・・ 世良 啓 (文筆家)
    • 整体雑想庵 25 
      気の実験 ・・・・・・ 前田普山 (じねん堂休息庵)
    • ニャンともワンダフル 241
      夜のギター ・・・・・・ 澤田直也
    • 誌上美術館―秋山範子の世界 4 
      「梅雨晴れ間」 ・・・・・・ 秋山範子 (油彩)
    • 男の厨房 241
      ポーチ・卵・タツ ・・・・・・ 三上邦康 (元教員)
    • 文化とデザイン 24 
      道路の不思議なマーク・・・・ スティーブン・マックウィニー (弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師)
    • 発信 学都ひろさき 126
      指定規則第五次改正に憂える ・・・・・・ 舘山光子 (弘前学院大学看護学部)
    • 続 よしなしごと 19
      高名の木登り ・・・・・・ 福井次郎 (教員)
    • 男→女リレー随想 184
      通信制という選択肢 ・・・・・・ 小河原日香 (美容通信課程専門学生)
    • 医者様のくりごと
      お花畑の向こう側 ⑥ ・・・・・ 坂本祥一 (坂本アレルギー呼吸器科医院)
    • 旅の窓から 297
      秋のクマゲラ調査① ・・・・・・ 根深 誠 (著述業)
    • ましらの珍句漫句 345
      錦木塚にて ・・・・・ 高森ましら (俳人)
    • ふさえ ふらふら ふらりらら 9
      からからの街 ・・・・・・ ふさえ (シンガーソングライター)
    • 霜ネタ劇場 217
      せんりゅう水滸伝 (続 井上信子の巻)・・・・・・ 高瀬霜石 (柳人)
    • 昆虫学者の日常 41
      昆虫学者の地震対策 ・・・・・・ 中村剛之 (弘前大学教員)
    • 今月の一冊
      『 閨(ねや) と 厨(くりや)』 ・・・・・・ 水木智美 (星の砂店主)
    • 3月のベストセラーズ
    • 湯けむり津軽 1 (新連載)
      かけ湯は温泉とのあいさつ ・・・・・・ 鎌田祥史 (温泉ソムリエ)
    • 弘前告知板・出版案内
    • 目次
    • 表紙によせて・・・・・・ 工藤亮裕 (日本写真連盟会員)

      手水舎の竜神様

       昨年の弘前さくら祭りは新型コロナウイルス流行のため中止となり、公園内での桜の撮影は不可能となった。
       桜を求め奔走している最中、大鰐町あじゃら高原の桜が見頃との情報に、期待を胸に現地へ向かった。まずは大鰐の大日様に参拝しようと春の花咲く境内へ赴いた。山門をくぐると、午後の陽を浴びた眼光鋭い竜神様と眼が合った。手水舎での作法など一切忘れ、青銅の竜神様と滴り落ちる清めの水のさまに、シャッターを切り続けた。ファインダーの中の竜神様は「もう良いだろう?」と一瞬表情が和らいだ気がした。その余韻を抱きつつ、あじゃら高原へ桜撮影に向かった。

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