学校新聞

 「学校新聞」と言えば、学校の先生方、高等学校などになると生徒さんたちも編集に携わるかと思います。慣れた方でもなかなか気が重い作業ですよね。一体どうやって作るのでしょうか。
 まずはレイアウトを決めましょう。用紙の大きさを決め、何文字で何行、何段になるかを決めれば、あとはそれに合わせて「原稿用紙」と「レイアウト用紙」を作りましょう。これは印刷所に相談すると作ってもらえます。印刷も学校内で行う場合は、仕方ありません、それもご自分たちで作ってください。
 編集会議で内容を話し合い、どの記事をどのページにどのくらいの大きさで載せるかを決めていきます。いきなり細かいレイアウトはできませんからラフなレイアウトをします。レイアウト用紙に見出し、写真・記事を記入する、または貼り付けていきます。

 「学校新聞」とはいえ、新聞です。新聞には新聞のレイアウトの決まりがあります。そういう決まりを守ると、いかにも「新聞」らしくなります。見出しや写真に気を使い、読みやすい紙面を作るように心がけましょう。「決まり」と言っても読みやすくするために考えられたものですから、要は自然な読みやすさに逆らわないレイアウトを考えるということです。では、基本的なレイアウトのツボを少しお話ししてみましょう。

 

飛び降り

 縦書きの文章を読む場合、左に読み進めてぶつかったら右下に行くのが自然な流れです。これを無視して、右下ではなく、左下に進むと目が行き場を失ってうろうろすることになります。レイアウトの都合上、元の行に戻らない場合でも記事が連続して読めるようにレイアウトしましょう。

 

飛び越し


 記事を読み進めて行き、写真にぶつかった場合、写真をまたいで写真の左側に記事がジャンプするのを飛び越しと言います。写真は記事の端に寄せて記事が写真を跨がないようにすれば大丈夫です。

 

腹切り


 段と段の間を右から左まで真っ直ぐに分断してしまうレイアウトを言います。普通の新聞紙面ではまずあり得ません。しかし段数の少ない小型の新聞の場合は問題にしなくてもいいでしょう。

 

両流れ・泣き別れ


 記事の流れがわかりにくく、どう繋がっているかわからなくなった状態。自然な流れを誘うようにしましょう。


 あとは見出しを工夫して、地紋を入れる、大見出し、小見出し、リードをつける、そして罫線、飾り罫などを用いて「新聞らしい」レイアウトを考えましょう。中でも見出しと写真は重要です。見出しはキャッチコピーを考える感覚で大きさに気をつけて、小見出しの扱いにも気を配りましょう。写真も単純に説明的な写真よりも芸術的な、インパクトのある写真を大きく使いましょう。

 レイアウトがきまり、それぞれの記事の行数が決まったら、原稿を依頼する、記事を書くなどして作業を進めていきます。記事の長さはなるべく厳守してもらいましょう。でも人によっては長く書いてこられる方もいらっしゃいます。少しぐらいであれば写真を縮小するなどして対応しますが、それができない場合は承諾を得て文章をカットしましょう。