招待客や案内状は失礼の無いよう、丁寧に案内を差し上げたいものです。形式的なものになりがちですが、ゲストが喜んで参加したくなるよう、心を尽くしましょう。
結婚式の招待状
招待状といえば、結婚式の招待状がまず一番最初に思い浮かぶかと思いますが、今はスタイリッシュなものからキュートなもの、洋風、和風など様々なデザインのものが出回っています。予算と自分たちの個性に合わせて選びましょう。
招待状の発送は2.5ヵ月前を目安に、3ヵ月前には発注しましょう。また、宛名を印刷する場合には別料金が必要となりますのでご注意ください。
基本的なことですが、招待客の住所、お名前は誤字・脱字が無いように十分確認してください。万が一お名前が間違って記されていたら、ご招待客様は興醒めしてしまうことでしょう。
差出人は新郎新婦の名前を連名で書く、両家の父親、両家の父親と新郎新婦といったパターンがありますが、最近は新郎新婦の連名で出すのが多くなっています。いずれを使用するかは両親を含めて話し合っておきましょう。切手には慶事用の切手がありますので、そちらを使いましょう。できれば返信用のはがきにも慶事用の切手を使った方が喜ばれます。
郵便局ではオリジナルの切手を作ってくれるサービスもありますので、そちらを使って、二人の写真を入れるのもオシャレだと思います。
文章には「お祝い事には終止符を打たない」という意味から、句読点はつけない、一時下げての段落はつけずに頭揃えか、横書きの場合は中心揃えにする、“亡” や “忙” の文字は使わないなどの決まりがあります。さらに「重ね重ね」「返す」などは、結婚式の場合は忌み言葉となりますので注意が必要です。
例として、「ご多忙中のところ」→「ご多用中のところ」 「○月○日までにお返事を~」→○月○日までにご連絡を~」に言い換えます。そのほか、「再び」「去る」「切る」「別れる」「絶える」も忌み言葉となります。「笑顔の絶えない家庭」も「笑顔のあふれる家庭」というふうに言い換えましょう。
イベントやパーティーの案内状
イベントやパーティーの案内状では、簡単な場合は往復はがきを使用しますが、もう少し気持ちを込めたい場合は、封筒とセットになった招待状を使用します。一般的には、白い厚手のカードに印刷することが多いのですが、自分たちの業種やイベントの内容に合わせたカードを選択するのもいいかと思います。とは言っても結婚式の招待状と違ってそんなに種類はありませんので、個性を出したい場合はデザインで変化をつける、ファンシーペーパーを使う、予算がある場合は型ぬきなどをして変化をつけるようにするといいでしょう。
結婚式と違って、忌み言葉に関してはあまり注意事項はありませんが、不吉なことを連想させるような言葉は使わない方が無難でしょう。例えば開店や新築祝いで、「燃える」「崩れる」「閉じる」「衰える」などは使わないこと。
いずれの場合も宛名は気持ちを込めて毛筆で書くのが一般的です。プリンターで印刷する場合も筆文字のフォントでプリントしましょう。