会社案内

 綺麗な写真と上質な用紙を使って作られた豪華な会社案内。確かに見た目が豪華な会社案内は会社も立派なものに見えるでしょう。しかし、そのような会社案内が本当に有用なのでしょうか。
 会社案内は自社のイメージを新規顧客や、採用希望者、金融機関、地域社会に対し正しく伝え、信頼感につなげることがその役割です。そのためには、的確なキャッチコピーとわかりやすい文章で会社の内容を表現することが求められます。
 最近は会社案内はウェブサイトの方が主流になってきましたが、ウェブサイトと役割分担をして、特長を活かしましょう。豊富な情報量、情報の素早い更新などはウェブサイトにかないませんが、携帯性に優れた印刷物は必要な情報をコンパクトにまとめることで、ビジネスのきっかけ作りとして役立つのです。

 また、会社案内は目的が「入社案内」か「新規取引先の開拓」かによって掲載内容やコンセプトが変わってきます。

 入社案内の場合は会社の事業内容をわかりやすく伝え、自社に興味を持ってもらうようにすることが重要です。基本的な募集要項の他に職場や業務の紹介、企業理念なども加えましょう。さらに若い社員の働きぶりなども紹介することによって親しみやすさを持ってもらえます。また、希望する人材像を示してもいいと思います。レイアウトは写真を多く使い、明るく個性的なデザインが効果的です。

 顧客向けの会社案内は信頼・安心感を与えるような内容になるよう気を配りましょう。基本的な内容としては、企業理念、代表からのメッセージ、業務の紹介、社史(沿革)、会社概要などになりますが、製造業の場合はある程度カタログとしての役割も兼ねますので、写真を多用して営業ツールとしても使いましょう。
 少なくないお金をかけて作るわけですから、「会社案内」をいかに「営業ツール」として使うか、きちんとコンセプトを作ってから取り掛かりましょう。まずはお客様に表紙を見ただけで興味を持ってもらえるように、効果のあるコピー、写真を選び、手に取ってもらえるようにデザインしなければなりません。