ブックレット(小冊子、パンフレット)

 色々な用途で使われるブックレットですが、一枚もののリーフレットから、数十ページのパンフレットまでいろいろあります。
 まず、用途をはっきりさせ、目的にあった体裁・組版を考えましょう。今はデザインの自由度が高いため、楽しいもの、面白いものなど、いろいろ考えられます。まずは、あなたが自分で欲しいもの、もらって嬉しいものを考えましょう。

 ブックレットの場合、デザインの次に大事なのが、折り方、綴じ方です。変形サイズで作る場合も多いかと思いますが、紙は製造する時、パルプを一定方向に流し、その後断裁するため、「縦目」「横目」という、二種類の「紙の流れ目」ができます。この「目」に沿って曲がりやすくなりますので、目を考慮して折り方を決めなければなりません。紙を無駄なく使うためには、元の紙の大きさからどのように断裁して、どう折るかが重要です。これらはちょっと難しくなるので印刷所にご相談ください。
 三つ折り、四つ折りなど、折って断裁すれば出来上がり!という場合もありますが、ページ数が多くなるとそうもいきません。ブックレットの場合、中綴じが多く使われますが、中綴じというのはその名の通りホッチキスで二つ折りの中央を止めたものです。構造上4ページ単位で作られます。表紙も本文も同じ紙で作られますので、価格は安くすみます。短所としては、あまりページ数の多いものは不得意、中に行くほど紙の厚さによって印刷面積が少なくなりますので、注意が必要です。
 無線綴じは背に糊を染み込ませて表紙で包む方法です。かなり厚いものまで製本できますが、短所としては開きにくくなるということです。針金綴じのように見開きいっぱいのデザインは難しいと思ってください。