あなたが今まで書きためてきた作品を、そしてあなたの心の奥深くから滲み出た言葉の数々を残してみたいと思いませんか?
紙に印刷することによって、言葉は形になり、空間を超え、時代を超えて届くのです。胸の中にとどめておいては誰の心にも届きません。あなたの思いを分かち合いたい人がきっといるはずです。本を作るということはあなたの思いを届けることなのです。
さらに言えば、紙媒体はデジタルよりも確実に次世代に残ります。古今和歌集や、源氏物語は千年以上昔の本なのです。
国会図書館への納本も当社で行っております。
本文用紙
本文用紙は可読性が一番ですので、見た目にはそんなに種類があるようには思えませんが、色味、発色性、触感、厚さ等でいろいろな用紙があります。あまりページ数が多くない場合、書籍の背に文字を入れるのが難しくなり、本としての重みが出ないため、わざと厚い紙を使う場合があります。また、紙に無駄が出ないよう、判型によって紙を選びます。
一般的には真っ白な紙、光沢のある紙は文字とのコントラストがきつく感じられ、視認性が悪くなるので、ややクリームがかった紙やマット系(光沢がない)の紙が使われます。ページ数が多い場合、薄くても透けにくい紙、逆に厚さを出すために使う嵩高紙、多色印刷に適した微塗工紙など、用途に応じて色々な用紙を選べます。
表紙・見返し・扉
ただし表紙などに使う厚手の紙は目が縦目しかない場合などがありますので、判型によっては用紙に無駄が出る場合があります。表紙に使える紙はいろいろな種類(ファンシーペーパーとも呼ばれる特殊紙)がありますので、担当者と相談してお決めになってください。
見返しに使う紙も表紙と同じように色々な紙が使えます。表紙とのバランスを考えながら決めましょう。遊び心を持って、見返しに印刷する場合もあります。
本扉も本文用紙よりは厚手の紙を使いますが、場合によっては本文と同じ紙を使う場合もあります。
カバー
カバーは本を保護する目的があり、色々なデザインで本の顔にもなります。110kgくらいのコート紙やアート紙が多く使われますが、詩集などでは内容に合わせたファンシーペーパーが使われることもあります。数多くの種類がありますので担当者とご相談ください。カバーをかける場合は、表紙のデザインはシンプルになります。
製本
製本は大きく分けて「上製本」と「並製本」があります。上製本はハードカバーとも呼ばれ、本の中身を糸でしっかりと綴じ、厚手の板紙を使って包むように製本する場合が多いです。糸綴じする都合上、印刷は16ページ単位となります。上品な雰囲気を持ち丈夫なため、長い間読まれる絵本や、保存を前提とした書物に使われます。さらに「ブックジャケット」をかける場合もあります。背の形によって、「丸背」「角背」があります。丸背の方が若干コストがかかりますが開きやすくなります。
並製本は本体と表紙を一緒に糊付けして、三方を化粧断ちして仕上げます。コストが安く、加工時間も短くて済みます。並製本にも無線綴じ、平綴じ、中綴じ、あじろ綴じがありますが、それぞれ厚さやページ数によって、適した製本があります。
造本に凝る方はカバーの裏や見返しに印刷したり、表紙に箔押し、空押しなど特殊加工を施す場合がありますが、料金に跳ね返って来ますので、担当者にご相談ください。