月刊『弘前』2020年12月号(第497号)

特集
 『弘前藩いきものがたり
 ―弘前藩庁日記に記録された鳥獣の話』
 
 竹内健悟著(北方新社)
 

 今年10月刊行された本著は「弘前藩庁日記」国日記に記されたタカ・ツル・キジ・カラス・ウトウ・オオカミの記録から、藩政期における鳥獣の生態・人々の暮らしや政治との関わりを読み解いている。
 幕府への献上用のタカ・キジ・ツルの捕獲も興味深いが、現代でも問題となるカラスが、藩政時代も問題となっており、その対応に苦慮していたことが、「烏打ちと烏移し」の項で書かれていた。一覧表にされた記述から、「生類憐れみの令」の発令中やその前後の様子も分かりやすい。
 著者の竹内健悟氏に許可をいただき、「まえがき」と共に「烏打ちと烏移し」の項を紹介する。

表紙写真
葉痕・・・・・・村田孝嗣
  • 巻頭随想
    舌のポジション・・・・・尾崎雪美(ボディケアメイトきみのお店 姿勢バランス調整師
  • 特集 『弘前藩いきものがたり』
    • サイエンス、ときどきナンセンス  その37
      ワクチン、9割以上に有効! ・・・・・・清水俊夫(弘前大学名誉教授)
    • 猫の時間 18 
      麗しの鍛冶町 ・・・・・・清水典子(ライター)
    • さまよえる演劇人 237
      「前期高齢者三人衆」⑨ ・・・・・・長谷川孝治(劇作家・演出家)
    • ガマシンの半覚醒日記 122
      ぼくはピロティが好きなのだ!・・・・・・鎌田紳爾(音楽家)
    • 多々他譚~TATATATAN~ 116
      弘前ヒミツ口寄せ会議~『NO WAR』の基地~・・・・・・世良 啓(文筆家)
    • 整体雑想庵 21 
      気7.怪④ 時間と空間の無い世界 ・・・・・・前田普山(じねん堂休息庵)
    • ニャンともワンダフル 237
      ときめきに囲まれて…… ・・・・・・まこと
    • 誌上美術館―栗形昭一の世界 6 
      「花びと」 ・・・・・・栗形昭一(写真家)
    • 男の厨房 237
      シュトーレン ・・・・・・藤盛嘉章(藤盛医院)
    • 文化とデザイン 20 
      サンタクロース・・・・スティーブン・マックウィニー(弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師)
    • 発信 学都ひろさき 122
      新型コロナ禍とボランティア活動 ・・・・・・李 永俊(弘前大学人文社会科学部・教授)
    • 続 よしなしごと 15
      大きなカブ ・・・・・・福井次郎(教員)
    • 男→女リレー随想 180
      弘前の田舎暮らし ・・・・・・石田有希子(相馬地区地域おこし協力隊)
    • 医者様のくりごと
      お花畑の向こう側 ② ・・・・・坂本祥一(坂本アレルギー呼吸器科医院)
    • 旅の窓から 293
      いじわる釣り師 ①・・・・・・根深 誠(著述業)
    • ましらの珍句漫句 341
      ネズミ色 ・・・・・高森ましら(俳人)
    • ふさえ ふらふら ふらりらら 5
      白い杖 ・・・・・・ふさえ(シンガーソングライター)
    • 霜ネタ劇場 213
      反戦川柳家 鶴 彬 ・・・・・・高瀬霜石(柳人)
    • 昆虫学者の日常 37
      標本は人のためならず ・・・・・・中村剛之(弘前大学教員)
    • 今月の一冊
      『結婚の奴』・・・・・・水木智美(星の砂店主)
    • 11月のベストセラーズ
    • 城下町日録 57
      心 ・・・・・・佐々木宏一(作家・『無名群』同人)
    • 弘前告知板・出版案内
    • 目次
    • 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣

      葉痕(ようこん)

        冬の間の野遊びに、葉痕探しを楽しんでいる。秋に葉を落とした跡に、顔に似た文様が現れる。人の顔であったり、他の動物の顔だったりする。植物の種類によって顔の様子に特徴があり、しかも一つひとつ表情がちがうので面白い。
       養分や水分をやりとりする管が、落葉することで断ち切れ、管の断面の並びが目鼻や口のように見えるのである。勿論、顔に見えないものの方が多い。見つけやすいのはクズやイワガラミなどである。これはイワガラミの葉痕で、まるで仲良しの兄弟のように見える。雪山で一人ニンマリしたのを覚えている。
      【村田先生の写真は今月で終わります。新年号からは工藤亮裕さん(全日本写真連盟会員)が表紙写真を担当してくださいます。】

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