特集 『弘前』 ― ５００号 ―
お陰様をもちまして、タウン誌月刊『弘前』は５００号を迎えることができました。これもひとえに協賛くださっている皆さまと、読者の方々のご支援の賜物と存じます。改めて感謝申し上げます。
今回は、創刊当時のことをご存知な泉谷栄氏と、お世話になった方々から、今泉昌一氏、田中久元氏、渋谷伯龍氏、片山良子氏に思い出などを交え、執筆いただきました。
- 月刊『弘前』５００号に寄せて ・・・・・・ 泉谷 栄 （詩論家）
- 月刊『弘前』が見続けてきたもの ・・・・・・ 今泉昌一 （弘前読書人倶楽部代表）
- 長部日出雄と月刊『弘前』 ・・・・・・ 田中久元（北奥氣圏同人）
- こんみど川柳 ・・・・・ 渋谷伯龍 （方言川柳作家）
- 弘前をバッグに ・・・・・・ 片山良子 （エッセイスト）
お詫びと訂正――ｐ6下段に、青木美也子は高橋彰一の姪である。とありますが、姪ではなく又従兄弟であるとのご指摘をいただきました。お詫びして訂正いたします。
- 表紙写真
春への序奏 ・・・・・・ 工藤亮裕 （全日本写真連盟会員） - 巻頭随想
月刊『弘前』500号発刊に寄せて・・・・・ 櫻田 宏 （弘前市長） - 特集 『弘前』 ５００号
- サイエンス、ときどきナンセンス その40
スパイクタンパク質のこと ・・・・・・ 清水俊夫 （弘前大学名誉教授） - 猫の時間 21
ひらけ天岩戸 ・・・・・・ 清水典子 （ライター） - さまよえる演劇人 240
「前期高齢者三人衆」 ⑫ ・・・・・・ 長谷川孝治 （劇作家・演出家） - ガマシンの半覚醒日記 125
嘘から出た誠だったのだ！・・・・・・ 鎌田紳爾 （音楽家） - 多々他譚～TATATATAN～ 119
鉄道と俳句 ・・・・・・ 世良 啓 （文筆家） - 整体雑想庵 24
気の訓練 ・・・・・・ 前田普山 （じねん堂休息庵） - ニャンともワンダフル 240
コロナ禍の中のいくつかの幸い ・・・・・・ 澤田直也 - 誌上美術館―秋山範子の世界 ３
「浅き春」 ・・・・・・ 秋山範子 （油彩） - 男の厨房 240
ビーツ ・・・・・・ 藤盛嘉章 （藤盛医院） - 文化とデザイン 23
ホップ・・・・ スティーブン・マックウィニー （弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師） - 発信 学都ひろさき 125
ホスピタリティー・スピリット ・・・・・・ 岩間孝暢 （弘前医療福祉大学・地域貢献室長 教授） - 続 よしなしごと 18
丑年に想う ・・・・・・ 福井次郎 （教員） - 男→女リレー随想 183
コロナ渦での公民館事業 ・・・・・・ 佐藤英樹 （東目屋公民館館長） - 医者様のくりごと
お花畑の向こう側 ⑤ ・・・・・ 坂本祥一 （坂本アレルギー呼吸器科医院） - 旅の窓から 296
釣友ふたり ② ・・・・・・ 根深 誠 （著述業） - ましらの珍句漫句 344
苦肉の策 ・・・・・ 高森ましら （俳人） - ふさえ ふらふら ふらりらら 8
木曜日 ・・・・・・ ふさえ （シンガーソングライター） - 霜ネタ劇場 216
せんりゅう水滸伝 （井上信子の巻）・・・・・・ 高瀬霜石 （柳人） - 昆虫学者の日常 40
古い標本は語る ・・・・・・ 中村剛之 （弘前大学教員） - 今月の一冊
『海をあげる』 ・・・・・・ 水木智美 （星の砂店主） - ２月のベストセラーズ
- 城下町日録 60 （最終回）
幸せの匂い ・・・・・・ 佐々木宏一 （作家・『無名群』同人） - 弘前告知板・出版案内
- 目次
- 表紙によせて・・・・・・ 工藤亮裕 （日本写真連盟会員）
春への序奏
厳しい寒さがやわらぎ、朝日を受けた木の芽が輝く様と、春の星座の動きを一枚に凝縮した星景写真である。
日没から日の出まで数千コマを撮影して一枚の絵に纏めるのであるが、これに適した気象条件は、新月で天候が穏やかであることが求められる。天候の変わりやすい高原地帯での撮影であったが、この日は幸いにも一晩中穏やかな天候に恵まれ、写真の神様に感謝しつつ下山したことを思い出す。
撮影後の画像処理は時に夜を徹することもあるが、期待通りに仕上がった時の喜びは、何物にも代え難い。この写真もその一枚である。