月刊『弘前』2019年9月号(第482号)

特集 青森毛豆  9月下旬から10月上旬に収穫される晩生の毛豆は、甘味が強く、ほっくりとして、ほのかに栗の風味がする。  

農嫁に受け継がれる豆

 毛豆は、青森の在来種。金茶色のふさふさの毛に覆われたさやが特徴だ。田植えの後、苗代や畦、畑のすき間に次々と種が播かれ、秋に収穫される。米が凶作の年でも育つ強い作物で、古くから農家の食卓を支えてきた食財だ。種を採り、育てるのは、かつては主に嫁の役目。嫁達が、家族のためにいかに旨い豆を育てるかを競い合い、味が向上したという。(青森毛豆パンフレットより)

近年「最強毛豆決定戦」なるものが開かれて毎年気になっていた。主催の「青森毛豆研究会」の会長大浦正勝さんと事務局の佐々木克尚さんにお話をうかがいに、事務局のある株式会社コンシスにおじゃました。

    • 表紙写真
      御神木・・・・・・村田孝嗣
    • 巻頭随想
      無地に円・・・・・・髙岡隆一郎(弘前ペンクラブ会員)
    • 特集 青森毛豆
    • サイエンス、ときどきナンセンス  その22
      若者とシニアの役割分担・・・・・・清水俊夫
    • 猫の時間 3 
      蓮の葉と法界料理と・・・・・・清水典子
    • さまよえる演劇人 222
      死を考える・・・・・・長谷川孝治
    • ガマシンの半覚醒日記 107
      喉越しが命なのだ!・・・・・・鎌田紳爾
    • 多々他譚~TATATATAN~ 101
      古時計とれんが倉庫・・・・・・世良 啓
    • 整体雑想庵 6 
      鈍った体は怖い・・・・・・前田普山(じねん堂休息庵)
    • ニャンともワンダフル 222
      ネット社会の功罪・・・・・・澤田直也
    • 誌上美術館―西谷昇仙の世界 3
      松平春嶽詩・・・・・・西谷昇仙
    • 男の厨房 222
      スルメをもどす・・・・・・藤盛嘉章
    • 文化とデザイン 5 
      花 札・・・・・スティーブン・マックウィニー(弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師)
    • 発信 学都ひろさき 107
      介護現場へのロボット介護機器の導入「そこに愛はありますか?」・・・・・・髙田まり子(弘前学院大学看護学部(在宅看護)教授
    • 木空根通信 12 (最終回)
      狼ジジィのいじめ・差別の科学・・・・・・木空根
    • 男→女リレー随想 165
      空気を読む、ということ・・・・・・齊藤桜磨
    • 医者様のくりごと
      北溟寮入寮の頃(五) あの頃、読んだ本・・・・・・相楽衛男(さがらクリニック)
    • 旅の窓から 278
      釣果に拘らない釣り④・・・・・・根深 誠
    • ましらの珍句漫句 326
      厄日来る・・・・・高森ましら
    • ミヤノハウス 2 
      われわれはそれぞれ宇宙人・・・・・・ミヤモトフミ(まんなかづくり実行委員)
    • 霜ネタ劇場 198
      インディー・ジョーンズVSダイ・ハード partⅥ・・・・・・高瀬霜石
    • 昆虫学者の日常 22
      アブ採る人も好き好き・・・・・・中村剛之(弘前大学教員)
    • 今月の一冊
      漫画『タイムスリップオタガール』・・・・・・佐伯建志
    • 8月のベストセラーズ
    • 城下町日録 42
      美味しい映画 ・・・・・・佐々木宏一
    • 弘前告知板・出版案内
    • 目次
    • 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣

      御神木

        弘前市の南に久渡寺山があり、中腹に久渡寺がある。学生時代から親しんでいる山だが、御神木の存在は知らなかった。むしろ知っている人が少ない。
       案内してもらうと、山頂に向かう最後の急なヒバ林の中に御神木はあった。太いウダイカンバの木で、幹が三股になっている。以前は鳥居や祠があったようで、朽ち果てた柱が残っていた。そして太い幹には古びた「しめ縄」が掛けられていた。気をつけて辺りを見ると、参詣道もかすかに残っている。御神木の存在を知ってから、一年に一度は安全登山の感謝の意味で手を合わせに訪れている。

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