月刊『弘前』2022年6月号(第515号)        1冊 380円(税込)

特集 寄稿文紹介 

 今回は寄稿くださった中から、現在「医者さまのくりごと」を連載中の中村幸夫氏と、以前も投稿くださったことのある鈴木英二郎氏の原稿から各2編を紹介いたします。

○ コロナ禍に愚考す ~ドンネルの男~・~国難来たる~ ・・・・・・ 中村幸夫(医療法人誠仁会 尾野病院)

○ 随筆・字遊時材 ~「音楽の父」余聞~・~イグノーベル賞~ ・・・・・・ 鈴木英二郎(弘前市在住)

  • 表紙写真
    仲良し兄弟 ・・・・・・ 工藤亮裕(全日本写真連盟会員)
  • 巻頭随想
    太宰の名の下、あらゆる復活 ・・・・・鎌田 龍(ひろさき演人 主宰)
  • 特集 寄稿文紹介
  • サイエンス、ときどきナンセンス  その55
    その時は春だった ・・・・・・ 清水俊夫 (弘前大学名誉教授)
  • 猫の時間 36 
    準備怠りなく ・・・・・・ 清水典子 (ライター)
  • さまよえる演劇人 255
    カウントダウン ① ・・・・・・ 長谷川孝治 (劇作家・演出家)
  • ガマシンの半覚醒日記 140
    ぼくも一緒に呑みたいのだ! (林聖子ママとタネさんこと種村季弘さん)・・・・・・ 鎌田紳爾 (音楽家)
  • 多々他譚~TATATATAN~ 134
    Sekkaと紅玉 ・・・・・・ 世良 啓 (文筆家)
  • 整体雑想庵 39 
    体は知っている ② ・・・・・・ 前田普山 (じねん堂休息庵)
  • ニャンともワンダフル 255
    悲しみ ・・・・・・ 西谷昭子
  • 誌上美術館―増田哲友の世界 6   
    「花咲く庭園」 ・・・・・・ 増田哲友(写真家)
  • 男の厨房 255
    人参のサラダ ・・・・・・ 藤盛嘉章(藤盛医院
  • 弘前れんが倉庫美術館のスタッフによる リレーエッセイ 2  
    J’adore ça ・・・・ 山田谷さと美 (運営スタッフ)
  • 発信 学都ひろさき 140
    弘前に住んで感じること ・・・・・・ 佐々木一哉 (弘前大学大学院理工学研究科 教授)
  • 続 よしなしごと 33
    作男日記 ③ 石を拾う ・・・・・・ 福井次郎 (物書き)
  • 男→女リレー随想 198
    伝統をもって未来をロックする ・・・・・・ 内本明美(こぎん刺し「スワロウテイル」代表)
  • 医者様のくりごと
    終の親孝行 ・・・・・中村幸夫 (医療法人誠仁会 尾野病院)
  • 旅の窓から 311
    シバの思い出 散歩道 ⑨ ・・・・・・ 根深 誠 (著述業)
  • ましらの珍句漫句 359
    デジャヴ ・・・・・ 高森ましら (俳人)
  • 私と美術と心の話 11 
    自分のために ・・・・・・ わたなべゆりか
  • 霜ネタ劇場 232
    せんりゅう水滸伝(ダイアナの涙)・・・・・・ 高瀬霜石 (柳人)
  • 昆虫学者の日常 55
    クマバチは怖くない ・・・・・・ 中村剛之 (弘前大学教員)
  • 今月の一冊
    『日本の近代建築ベスト50』 ・・・・・・ 小野美穂子 (弘前桜の園音楽協会監事)
  • 5月のベストセラーズ
  • 湯けむり津軽 15 
    一人でも家族風呂 ・・・・・・ 鎌田祥史 (温泉ソムリエ)
  • 弘前告知板・出版案内
  • 目次
  • 表紙によせて・・・・・・ 工藤亮裕 (日本写真連盟会員)

    仲良し兄弟   
     福を呼び縁起の良い鳥とされるフクロウを撮影することができた。平賀でリンゴ園を営む義弟が、「園にフクロウの巣箱を設置し繁殖させることで、園内のネズミを駆除する」という情報を得て、自らも巣箱を設置したのである。
     巣箱設置後二年目にしてフクロウが住み着いた。親鳥の「ホウホウ」と雛を呼ぶ声は、自分が近づくと警戒して止んでしまうのだ。そこで毎日夕方から野鳥観察用テントの中で待ち続けた。五日目の午後七時過ぎ、親鳥の呼ぶ声にフクロウの兄弟が巣箱からチョコンと愛くるしい顔を出した。その瞬間を捉える事ができ、幸せな気分に包まれた。

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