月刊『弘前』2022年7月号(第516号)       1冊 380円(税込)

特集 『弘前歴史街歩き』 広瀬寿秀著 (北方新社) 

 今年2月刊行された本著は『明治二年弘前絵図』、『新編明治二年弘前絵図』、『津軽人物グラフィティー』、『須藤かく』と次々に出版された広瀬寿秀氏(広瀬矯正歯科クリニック院長)の最新著書。
 長年郷土史を研究してきた広瀬氏ならではの視点で、弘前の6つの街歩きルートを紹介している。イラストマップも分かりやすい。今回はメインのルートではなく「こぼれ話」として掲載されている中から「弘前の喫茶店」。「古都弘前の旅」チープな弘前観光旅行(春から秋期・冬期)、リッチな弘前観光旅行。「あとがき」から一部を抜粋して紹介する。歴史街歩きとは違う趣だが、本編へ興味を持っていただける一助となれば幸いである。
 掲載にあたって、広瀬氏からも寄稿いただいた。

  • 表紙写真
    観音様と紫陽花 ・・・・・・ 工藤亮裕(全日本写真連盟会員)
  • 巻頭随想
    「弘南ツバメバス出発!」 ・・・・・長谷川範幸(ひろさき糖尿病・内科クリニック 院長)
  • 特集 『弘前歴史街歩き』
  • サイエンス、ときどきナンセンス  その56
    牛肉を減らして地球を救う ・・・・・・ 清水俊夫 (弘前大学名誉教授)
  • 猫の時間 37 
    卑弥呼の夏 ・・・・・・ 清水典子 (ライター)
  • さまよえる演劇人 256
    カウントダウン ② ・・・・・・ 長谷川孝治 (劇作家・演出家)
  • ガマシンの半覚醒日記 141
    どっちもぼくは好きなのだ!(カタツムリとエスカルゴ)・・・・・・ 鎌田紳爾 (音楽家)
  • 多々他譚~TATATATAN~ 135
    野草園 ・・・・・・ 世良 啓 (文筆家)
  • 整体雑想庵 40 
    生れながらに背負う星 ① ・・・・・・ 前田普山 (じねん堂休息庵)
  • ニャンともワンダフル 256
    五十を過ぎた子どもの戯言 ・・・・・・ まこと
  • 誌上美術館―吉沢せつえの世界 1   
    「早春睡蓮沼」 ・・・・・・ 吉沢せつえ(油絵)
  • 男の厨房 256
    メバチ ・・・・・・ 三上邦康(元教員
  • 弘前れんが倉庫美術館のスタッフによる リレーエッセイ 3  
    展覧会と娘の誕生 ① ・・・・ 澤田 諒 (テクニカルディレクター
  • 発信 学都ひろさき 141
    ペーパータワーから考えた科学研究 ・・・・・・ 飯泉恭一 (柴田学園大学生活創生学部健康栄養学科 准教授)
  • 続 よしなしごと 34
    作男日記 ④ 草を刈る ・・・・・・ 福井次郎 (物書き)
  • 男→女リレー随想 199
    山のあれこれ ・・・・・・ 小田桐啓太(岩木白神トレイルクラブ 代表)
  • 医者様のくりごと
    ハンデの効用 ・・・・・中村幸夫 (医療法人誠仁会 尾野病院)
  • 旅の窓から 312
    シバの思い出 散歩道 ⑩ ・・・・・・ 根深 誠 (著述業)
  • ましらの珍句漫句 360
    異名 ・・・・・ 高森ましら (俳人)
  • 私と美術と心の話 12 (最終回) 
    好きなこと ・・・・・・ わたなべゆりか
  • 霜ネタ劇場 233
    せんりゅう水滸伝(霜ふたり)・・・・・・ 高瀬霜石 (柳人)
  • 昆虫学者の日常 56
    アブのトラップを作る ・・・・・・ 中村剛之 (弘前大学教員)
  • 今月の一冊
    『入れ子の水は月に轢かれ』オーガニックゆうき著 ・・・・・・ 小野美穂子 (コミュニティネットワークCAST会員)
  • 6月のベストセラーズ
  • 湯けむり津軽 16 
    動かしてでも入りたい ・・・・・・ 鎌田祥史 (温泉ソムリエ)
  • 弘前告知板・出版案内
  • 目次
  • 表紙によせて・・・・・・ 工藤亮裕 (日本写真連盟会員)

    観音様と紫陽花   
     弘前市石川にある大仏公園は夏の紫陽花と秋の紅葉が美しく、市民の憩いの場となっている。紫陽花は昭和47年頃から植えられ、今では約2500本が咲き誇り、その中でひっそり佇む三十三観音様のお姿は見ていて心が安らぐ。
     お気に入りの観音様を紫陽花と共に撮影しようとすると逆光のためお顔が暗く写り、常々申し訳なく思っていた。そこで今回は、反射板を手前の紫陽花の下に忍ばせ、太陽の反射光が観音様のお顔を照らすタイミングで撮影した。
     そこには慈愛に満ちた観音様のお顔が鮮明に写し出され、紫陽花の中に静かに佇むお姿があった。有難き哉。

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