初めて本などの印刷物をつくる お客様に校正を持ってお伺いしたときに「校正記号がわからないんだけど・・・」と言われることがよくあります。校正記号がある、ということはよく知られているんだな、と実感します。
では、使えなくてはならないかと言われると、そんなことはありません。ようはどう訂正するかがわかればいいのです。
ただ一点、ご協力いただけるなら、色付きのペン、できれば赤で訂正を書き込んでいただきたいと思っています。黒で書かれると見落とすことがありますし、エンピツなどでは色も薄くなってしまうのでなおさらです。
ただ、これだけだと話が終わってしまうので、実際の校正記号を使った校正がどうなるか、ご覧ください。
実際の記号は知らなくてもなんとなくわかるのではないでしょうか。印刷業界に携わっていても同じ人間です。誰が見たって見にくいものは見にくいし、見やすいものは見やすいのです。
校正記号を知っていると便利なこともやはりあります。訂正内容の書く量が少なくて済みますし、慣れてくると速くかけるようになります。校正は意外と紙面がごちゃごちゃしやすく、初校では記入する余白が足りなくなってしまうこともあります。
以前は活字を並べて紙面を構成していましたが、最近ではコンピューターで処理することが多くなったので校正記号にも、現状とはそぐわないものが出始めてきました。2007年1月20日には印刷校正記号のJIS規格が改定されました。
代表的な校正記号の一覧をPDFにまとめましたので、参考にしてください。