商品詳細
- 製品番号:ISBN978-4-89297-122-8
- 内容量:312頁
- サイズ:A5 [148×210mm]
- 発売日:2008年08月10日
- 版 数:初版
¥2,860 (税込)
「薫風」誌上の十年にわたる連載に大巾加筆。秋元不死男、新谷ひろし、稲畑汀子、加藤憲曠、高野素十、寺山修司、藤木倶子、黛まどか、等154人の多彩な俳人たちの横顔。
小野いるま氏の「俳人の詠んだあおもり」が上梓された。「薫風」誌上に連載されたものを一冊にまとめたものだが、連載中から大変好評だっただけに、心から歓迎したいし、ご苦労さまとその努力に敬意を表したいと思う。
振り返ると、平成十年初夏のころであったと思う。いるま氏から、現代の俳人で青森県を訪ねてきた人はたくさんいるが、どんな人が何の目的で訪ねてきたのか、そしてその作品にはどんなものがあるのか、まとまった記録がないので困ることが多い。後の世代のためにも、一冊の本にまとめて残したいので、薫風誌に毎月二ページ分を割いて欲しい──との申し入れがあった。
いるま氏は、今でこそ薫風同人として私たちの俳句の仲間となっているが、以前は東奥日報の記者として四十年間勤め、定年近いころは八戸、弘前の支社長、役員もやられたその道の大先達。書くことに関しては定評のある人であったから、むしろ私どもの方からぜひお願いしたい、と願ったことであった。
最初は四~五年続けてくれればいいな、ぐらいに思っていたが、なんとそれがほぼ十年、百十七回の長期連載となり、平成二十年三月号で完結となったのだからまさに驚き。過ぎ去ってみて、その長寿ぶりに今さらながら感動し、いるま氏の努力と執念の凄まじさに頭の下がる思いである。
取り上げる人は、当初は県外の知名度のある俳人に限定して考えていたようであった。しかし、県内俳人でも中央と強い絆を持つ人がいるし、さらには物故者へも取材の対象を広げていくうち、どんどん取り上げる人がふえていったのは自然の成り行き。瓢箪から駒が生まれたようなもので、むしろ喜ぶべきことだったと思う。
しかし、実際の執筆に当たっては大変苦労したようである、取り上げようと思う俳人には、その都度趣旨を説明し、回答いただきたい項目を箇条書きにしてお願いの手紙を差しあげる。返事が届くと礼状。大方の俳人は快く協力してくださったそうだが、中には多忙のせいか回答のなかった人もいたようだ。足りない資料は「現代俳句大事典」(三省堂)や「俳文学大事典」(角川書店)でカバー、県内俳人や関係者への問い合わせ、図書館通いでずいぶんご苦労なさったようである。
また、単行本にするに当たっては、連載で取り上げられなかった俳人を新たに五十余人を追加し、連載の一文もその後の情勢の変化を加味しながら大幅に補筆して、よりキメ細かな内容にしたと伺っている。
今度の俳句作家紹介の一冊が、多くの人に愛読され、古今を問わず俳人の素晴らしさが理解され、俳句の普及発展の一助になれば、そしてややオーバーな言い方だが、世界平和の一助になれば望外なしあわせである。
「俳人の詠んだあおもり」には、合わせて百五十四人の俳人を取り上げた。「薫風」にほぼ十年間連載した「俳句研究レポート・俳人の目に映った青森県」が土台になっているが、単行本にするに当たってはほとんど全面的に書き換え、連載では紹介しきれなかった俳人も五十四人新たに加えた。そういう意味では、ほぼオリジナルに近い本になったのではないかと思う。
残念ながらページ数の関係もあって、連載に登場しながら本に収録しきれなかった俳人も六十人ほどあった。機会をみて、こうした俳人を紹介する場面も考えたいと思っている。お忙しい中を私の照会、取材にいちいち丁寧にお答えくださった県内外の俳句作家の皆さんに、改めて深甚なる謝意を申し上げるとともに、序文をお寄せくださった青森県俳句懇話会会長加藤憲曠先生、祝句の色紙を揮毫くださった薫風編集長蛯名晶子先生に、心からお礼を申し上げたい。
小野 いるま(本名 小野亥留馬)
昭和十年生まれ。上智大学新聞学科中退。
昭和六十二年から俳句を始める。
平成二年「薫風」入会。同六年同人。
平成十年「銀化」入会。
平成十五年 薫風賞。
平成十八年 青森県俳句賞受賞。
俳人協会会員・青森ペンクラブ会員。
著書に「むつ小川原と青森県」「田沢吉郎伝」(共著)「いにしへ写真館」など。
現在青森県明るい選挙推進協議会会長、青森県ユネスコ協会理事、社会福祉法人幸友会理事。
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