月刊『弘前』2025年4月号(第549号)        1冊 380円(税込)

特集 さくら 

 毎年弘前さくらまつり会期中に陸奥新報社主催の「青森県観桜俳句大会」が開催されます(今年は4月27日開催)。
 昨年の大会(第73回)で「桜」を題材に詠まれ、各選者から推薦に選ばれた俳句の中から、作者にその思いを綴っていただきました。
 地元写真家の方々の写真と共にお楽しみください。

俳句 :

  • モンローの風が生みたる桜蘂 ・・・・・・・・・ 草野力丸
  • 払暁や影まだ持たぬ朝桜 ・・・・・・・ つつゐ怜
  • だだだんと肝に太棹夜の桜 ・・・・・・・・・ 岩村多加雄
  • 人生の節目ふしめの桜かな ・・・・・・ 対馬迪女
  • 搾乳のほのかな湯気や朝桜 ・・・・ 吉田千嘉子

    写真 :

    • 「弘前大学駐車場の桜」 ・・・・・・ 山口和男(津軽写真倶楽部 代表・青森県写真連盟副会長)
    • 「北門と桜」 ・・・・・・ 高橋 明(全日本写真連盟弘前さくら支部長)
    • 「春待桜」 ・・・・・・ 工藤亮裕(全日本写真連盟会員)
    • 「桜狩り」 ・・・・・・ 浜中 淳(ACAC写真部会員)
    • 「ゴルフ場の三本の桜」 ・・・・・・ 藤田則昭(弘前美術作家連盟会員)
    • 「桜と辰巳櫓」 ・・・・・・高橋 明(全日本写真連盟弘前さくら支部長)
      • 表紙写真
        「能舞」二の丸にて ・・・・・山田好文
      • 巻頭随想
        「まちとニジマ」 ・・・・・ 浜田大豊(㈱生き活き市場 代表取締役)
      • 特集 
      • サイエンス、ときどきナンセンス  その89
        マイクロプラでいっぱいの脳 ・・・・・・ 清水俊夫 (弘前大学名誉教授)
      • 猫の時間 70 
        文化活動を支える地方紙 ・・・・・・ 清水典子 (ライター)
      • 演人の鍵貸します 27
        新作舞台『セレシアンたち』 ・・・・・・ 鎌田 龍 (ひろさき演人 主宰)
      • ガマシンの半覚醒日記 174
        寺山さんと仲良しだったのだ! (哲学者・石田和男先生)・・・・・・ 鎌田紳爾 (音楽家)
      • 多々他譚~TATATATAN~ 168
        きたもんに来たもん ・・・・・・ 世良 啓 (文筆家)
      • ちょっと昔の弘前(1960年代~) ・・・・・・ 写真提供 對馬基起 
      • ニャンともワンダフル 289
        おっちゃんのつぶやき ・・・・・・ 蒔苗隆人
      • 些細なことで恐縮です 28   
        4桁の暗証番号の巻 ・・・・・・ KEI先生 (弘前カルチャーセンター キッズ向け まんが教室 講師)
      • 男の厨房 289
        いもピザ ・・・・・・ 権兵衛 (前期高齢者
      • 弘前れんが倉庫美術館のスタッフによる リレーエッセイ 36 
        カンバセーション・ピース ・・・・ 引田幹生 (弘前れんが倉庫美術館 運営スタッフ
      • 発信 学都ひろさき 174
        豪雪の年に改めて思う ―雪は相反する二面性を持っていること― ・・・・・・ 高橋和幸 (弘前学院大学 社会福祉学部 教授・弘前市雪対策懇談会委員)
      • 続 よしなしごと 67
        わだばゴッホになる ・・・・・・ 福井次郎 (物書き)
      • 男→女リレー随想 232
        「お変わりないようで」に嫌気が差して故郷へ ・・・・・・ 井上 青(俳優/タレント)
      • 医者様のくりごと
        お花畑の向こう側 ⑱ ・・・・・坂本祥一 (坂本アレルギー呼吸器科医院)
      • 旅の窓から 345
        久渡寺山散策十二ヶ月 四月 ・・・・・・ 根深 誠 (著述業)
      • 未知の句ひとり旅  
        春場所 ・・・・・ 井上裕太 (弘前学院大学文学部 講師)
      • まちと、アートと、ひとびとと。 9
        弘前の日々 ・・・・・・ 樽澤武秀&優香(HIROSAKI AIR)
      • 霜ネタ劇場 266
        せんりゅう水滸伝(貫太郎とたかの巻) ・・・・・・ 高瀬霜石 (柳人)
      • 視乎冥冥、聽乎无聲「めいめいをみ むせいをきく」 14
        もうやめようよ、ミャクミャク(その十一) ・・・・・・ 髙橋憲人 (弘前大学教育学部附属次世代ウェルビーイング研究センター 助教
      • 今月の一冊
        『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル著 ・・・・・・ 福士りか (コスモス短歌会選者)
      • 3月のベストセラーズ
      • 湯けむり津軽 49 
        銭湯と温泉 ・・・・・・ 鎌田祥史 (温泉ソムリエ)
      • 弘前告知板
      • 目次
      • 表紙によせて・・・・・・ 山田好文

        「能舞」二の丸にて

         昨年のさくらまつりの際、市民会館で行われる能のPRを兼ね公園二の丸特設舞台で能が披露された。
         満開の桜を背に舞う姿は、日本の古典芸能が持つ優雅さと気高い気品を感じさせ、その瞬間を逃すまいと必死にシャッターを切った。
         文献によると、室町時代に成立した能は六百年を越える歴史の中で独自の様式を磨き上げてきた、日本を代表する古典芸能のひとつと書かれている。面と美しい装束を用い能舞台で上演される歌舞劇で、哀しみや怒り、恋慕の想いを表現するのだそうである。先人達が築き上げた貴重な文化を次の世代へきちんと残して欲しいと思った。

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