特集 2020年 津軽地方の出版物
昨年本を出版された方の中から6人の方に自著の紹介をしていただきました。また、昨年の津軽地方の出版物をリストアップしました。
- 詩集 『幻の白鳥』 (思潮社)
詩集『幻の白鳥』出版をめぐって・・・・・・小笠原茂介 (詩人・ドイツ文学者) - 弘前大学レクチャーコレクション学びの世界へようこそ』 (弘前大学出版会)
現代の弘大版「講義録」・・・・・・髙瀬雅弘 (弘前大学出版会編集長・教育学部教授) - 『80代の今と50代の昔とをつなげてみれば』 (津軽書房)
米寿記念の気ままな身辺雑記・・・・・・佐藤きむ(日本エッセイスト・クラブ会員) - 『哲学として読む「老子」』全訳 (トランスビュー)
中国古代の形而上学者・・・・・山田史生 (弘前大学教育学部教授) - 『奇跡のパイロット』零戦無敵神話~三上一禧「自伝」より~ (路上社)
103歳! 波瀾万丈の半生・・・・・・知坂 元 (郷土歴史漫画家) - 『奥州道中記』 (北方新社)
津軽版・道中膝栗毛・・・・・・藁科勝之 (弘前学院大学副学長・文学部教授) -
2020年津軽地方の出版物一覧
- 表紙写真
目覚めの瞬間(とき)・・・・・・工藤亮裕 (全日本写真連盟会員) - 巻頭随想
猪突猛進と牛の涎・・・・・今泉規史 (青森県図書教育用品株式会社 代表取締役) - 特集 2020 津軽地方の出版物
- サイエンス、ときどきナンセンス その39
人類消滅の二つのシナリオ ・・・・・・清水俊夫 (弘前大学名誉教授) - 猫の時間 20
東京の森へようこそ ・・・・・・清水典子 (ライター) - さまよえる演劇人 239
「前期高齢者三人衆」 ⑪ ・・・・・・長谷川孝治 (劇作家・演出家) - ガマシンの半覚醒日記 124
難読漢字は楽しいのだ!・・・・・・鎌田紳爾 (音楽家) - 多々他譚~TATATATAN~ 118
弘前ヒミツ口寄せ会議~文学の学校の巻~・・・・・・世良 啓 (文筆家) - 整体雑想庵 23
気の出し方―行気法と輸気法― ・・・・・・前田普山 (じねん堂休息庵) - ニャンともワンダフル 239
おっちゃんのつぶやき ・・・・・・蒔苗隆人 - 誌上美術館―秋山範子の世界 2
「津軽・待春」 ・・・・・・秋山範子 (油彩) - 男の厨房 23
『ばっけ』のスパゲティ ・・・・・・はしもと棒 (此岸俳句会) - 文化とデザイン 22
日照権・・・・スティーブン・マックウィニー (弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師) - 発信 学都ひろさき 124
楽しかった帰り道 ・・・・・・小林由美子 (東北女子短期大学 教授) - 続 よしなしごと 17
ウェルメイドプレイ ・・・・・・福井次郎 (教員) - 男→女リレー随想 182
私が協力隊に応募した理由 ・・・・・・石戸谷寛子 (東目屋地区地域おこし協力隊) - 医者様のくりごと
お花畑の向こう側 ④ ・・・・・坂本祥一 (坂本アレルギー呼吸器科医院) - 旅の窓から 295
釣友ふたり ① ・・・・・・根深 誠 (著述業) - ましらの珍句漫句 343
邂逅 ・・・・・高森ましら (俳人) - ふさえ ふらふら ふらりらら 7
ダンスダンスダンス ・・・・・・ふさえ (シンガーソングライター) - 霜ネタ劇場 215
せんりゅう水滸伝 (井上剣花坊の巻)・・・・・・高瀬霜石 (柳人) - 昆虫学者の日常 39
郷土館を手伝う ・・・・・・中村剛之 (弘前大学教員) - 今月の一冊
『生き物の死にざま』 ・・・・・・水木智美 (星の砂店主) - 1月のベストセラーズ
- 城下町日録 59
自分らしさ ・・・・・・佐々木宏一 (作家・『無名群』同人) - 弘前告知板・出版案内
- 目次
- 表紙によせて・・・・・・工藤亮裕 (日本写真連盟会員)
目覚めの瞬間 (とき)
白鳥の写真はよく撮影する。
水面を力強く蹴りだし飛び立つ雄姿、両足を踏ん張り水面にブレーキを掛け着水するコミカルな姿、長い首をクルリと巻いて眠る優雅な寝姿、どの姿・形も微笑ましい。
白鳥の目覚めの瞬間を捉えるため、日の出前から待った。気温は氷点下、水面からは水蒸気が立ち昇り、真冬の遅い太陽が山の端から顔を出し始めると、湖面は眩しいほどの黄金色に変わり、一羽の白鳥が大きく羽を広げ目覚めた。
こんな穏やかな一日の始まりは、毎日あって欲しいと願いつつ、無心にシャッターを切った。