月刊『弘前』2020年10月号(第495号)

特集 渋谷伯龍チャリティー色紙② 

コロナウィルスに関する被害者支援募金のお願い
 この度の新型コロナは、世界中を席捲している禍いで、恐ろしい病原体です。
 さいわい青森県にはその影響は、そんなにひどいことはありませんが、それでもじわじわと不気味な感じが広がっています。
 特に商売をされていらっしゃる方々の頭上には、暗い雲がかぶさってきてるかのようです。
 そこで私は、そんな被害者のみなさんたちの為に何か出来ることはないだろうかといろいろ考えました。で、気がついたのが、自分は川柳ができるし、川柳色紙も描けるので、県内の川柳人の仲間に協力してもらって、その人達の作句した川柳色紙を特別販売して、その収益を社会福祉協議会などに寄附をして被害者への支援金に充ててもらおうという事でした。つきましては皆様に、この川柳色紙(伯龍の絵付き)を義援金としてご購入いただけないものでしょうか。
 御協力をよろしくお願い申し上げます。 (渋谷伯龍拝)
※掲載の色紙を欲しい方は月刊弘前編集室までご連絡いただければ、お送りいたします。色紙は1枚3000円。送る場合は送料として(レターパックライト代)370円が別途かかります。
電話 0172―39―2225 FAX 0172―39―2226
メールアドレス town@onoprint.jp
    • 表紙写真
      土壁・・・・・・村田孝嗣
    • 巻頭随想
      「KEEP THE BEAT」・・・・・高取宏樹(ライブハウス KEEP THE BEAT 代表
    • 特集 渋谷伯龍チャリティー色紙 ②
      • サイエンス、ときどきナンセンス  その35
        増大するプラスチック汚染 ・・・・・・清水俊夫(弘前大学名誉教授)
      • 猫の時間 16 
        傷痍軍人の夏 ・・・・・・清水典子(ライター)
      • さまよえる演劇人 235
        「前期高齢者三人衆」⑦ ・・・・・・長谷川孝治(劇作家・演出家)
      • ガマシンの半覚醒日記 120
        案山子にドッテンしちゃったのだ!・・・・・・鎌田紳爾(音楽家)
      • 多々他譚~TATATATAN~ 114
        弘前の一番暑い日・・・・・・世良 啓(文筆家)
      • 整体雑想庵 18 
        「気」5.怪②思いを片付けて ・・・・・・前田普山(じねん堂休息庵)
      • ニャンともワンダフル 234
        続44こころがやさしくなるとき 「悲しい別れ」 ・・・・・・田中みゆき
      • 誌上美術館―栗形昭一の世界 4
        「花びと」 ・・・・・・栗形昭一(写真家)
      • 男の厨房 235
        デビルチキン ・・・・・・三上邦康(元教員)(イラスト・三上敦子)
      • 文化とデザイン 18 
        色の秘密な関係 ・・・・・スティーブン・マックウィニー(弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師)
      • 発信 学都ひろさき 120
        「保健科学研究会」の紹介 ・・・・・・三上聖治(弘前学院大学看護学部教授)
      • 続 よしなしごと 13
        ヘクソカズラ ・・・・・・福井次郎(教員)
      • 男→女リレー随想 178
        ときめき ・・・・・・三上瑠菜(民宿ずだらっと)
      • 医者様のくりごと
        最初の読み手 ・・・・・中村幸夫(老健カルモナ施設長岩手県滝沢市
      • 旅の窓から 291
        釣天狗 ③・・・・・・根深 誠(著述業)
      • ましらの珍句漫句 339
        身に入むや ・・・・・高森ましら(俳人)
      • ふさえ ふらふら ふらりらら 3
        青から赤 ・・・・・・ふさえ(シンガーソングライター)
      • 霜ネタ劇場 212
        コロナの休日‐4日目‐ ・・・・・・高瀬霜石(柳人)
      • 昆虫学者の日常 35
        私はスズメバチ班長 ・・・・・・中村剛之(弘前大学教員)
      • 今月の一冊
        『欲望の民主主義』・・・・・・成田唯央(元高校教員)
      • 9月のベストセラーズ
      • 城下町日録 55
        ご縁をいただく ・・・・・・佐々木宏一(作家・『無名群』同人)
      • 弘前告知板・出版案内
      • 目次
      • 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣

        土  壁

         幸いなことに、弘前の松木平や小沢、鬼沢などの多くの地区には、現役の土壁の建物が沢山残っている。私たちが子どもの頃(昭和三十年代)、土壁は極普通の建材だった。新築中の現場では、ヨシの茎を細縄で丁寧に編み込み、そこに切り藁を加えて足でよく踏んだ壁土を塗り込む左官屋さんの姿を目にしたものだ。
         夫婦の左官屋さんも珍しくなかった。奥さんが長柄の木べらで、頃合いよく壁土を旦那さんに差しのべる。旦那さんがそれを手板に受け取り、コテで手際よく塗り広げる。土壁を眺めて、昔のそんな懐かしい光景を思い出した。

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