月刊『弘前』2020年6月号(第491号)

特集 弘前読書人倶楽部 

 弘前読書人倶楽部は、2011年6月、弘前初の会員制私設図書室として、土淵川にかかる朝暘橋の袂に産声をあげた。以来9年間、少しずつではあるが、その存在を知られるようになってきた。昨年7月には、本町の現在地への移転も果たした。

弘前読書人倶楽部について、田中久元、関 周、佐藤きむ、月の葉の各氏が執筆。今まで独自の企画として行ってきた「ブックトーク」の一覧も掲載。

    • 表紙写真
      給餌・・・・・・村田孝嗣
    • 巻頭随想
      力を抜いて手放すと叶う ・・・・・常田アキエ(販売促進コンサルタント&波動デザイナー
    • 特集 弘前読書人倶楽部
      ことの始まり・・・・・・田中久元
      弘前読書人倶楽部と私・・・・・・関  周
      弘前読書人倶楽部 と 私・・・・・・佐藤きむ
      読書人倶楽部俳句会・・・・・・月 の 葉
    • 寄稿 前川國男の建築
      世界文化遺産「国立西洋美術館」――過去から未来へと繋ぐ物語・・・・・・浪松由子(一級建築士)
    • サイエンス、ときどきナンセンス  その31
      パンデミック終息後のこと・・・・・・清水俊夫(弘前大学名誉教授)
    • 猫の時間 12 
      めざせ沢村貞子・・・・・・清水典子(ライター)
    • さまよえる演劇人 231
      「前期高齢者三人衆」③・・・・・・長谷川孝治(劇作家・演出家)
    • ガマシンの半覚醒日記 116
      チンプンカンプンだったのだ!・・・・・・鎌田紳爾(音楽家)
    • 多々他譚~TATATATAN~ 110
      弘前ヒミツ口寄せ会議~イーハトーブとコロナ~・・・・・・世良 啓(文筆家)
    • 整体雑想庵 15 
      「気」1.人間の動きの先にある気・・・・・・前田普山(じねん堂休息庵)
    • ニャンともワンダフル 231
      自分で考える力・・・・・・澤田直也
    • 誌上美術館―工藤ぬいの世界 6 (最終回)
      「遊」・・・・・・工藤ぬい(籐工芸作家)
    • 男の厨房 231
      威化紙って?・・・・・・藤盛嘉章(藤盛医院院長)
    • 文化とデザイン 14 
      色と言語の関係・・・・・スティーブン・マックウィニー(弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師)
    • 発信 学都ひろさき 116
      弘前における水害・・・・・・片岡俊一(弘前大学大学院理工学研究科教授
    • 続 よしなしごと 9
      一寸先は闇・・・・・・福井次郎(教員)
    • 男→女リレー随想 174
      銭湯で見つけた信念・・・・・・工藤麻乃(五所川原市公立小学校教員・弘前大学人文社会科学部大学院生)
    • 医者様のくりごと
      自家薬籠・・・・・中村幸夫(老健カルモナ施設長岩手県滝沢市
    • 旅の窓から 287
      釣り船に乗ってタラ釣り見物 ①・・・・・・根深 誠(著述業)
    • ましらの珍句漫句 335
      コロナ劇場・・・・・高森ましら(俳人)
    • ミヤノハウス 11 
      非劇的な週末・・・・・・ミヤモトフミ
    • 霜ネタ劇場 208
      新型コロナVSオードリー・ヘプバーン・・・・・・高瀬霜石(柳人)
    • 昆虫学者の日常 31
      昆虫学者、林道を行く・・・・・・中村剛之(弘前大学教員)
    • 今月の一冊
      『宇宙からいかにヒトは生まれたか』・・・・・・成田唯央(元高校教員)
    • 5月のベストセラーズ
    • 城下町日録 51
      踊り子 ・・・・・・佐々木宏一(作家・『無名群』同人)
    • 弘前告知板・出版案内
    • 編集室から
    • 目次
    • 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣

      給餌

        最近、ツバメの数が減少しているというニュースを見た。住宅の建築様式の変化が影響しているせいかも知れない。軒というものが見当たらない新築住宅も増えた。それにいつも開放的な物置小屋や作業場も姿を消しつつあるし、玄関も建物に組み込まれて、ツバメが巣をかける空間がない。
      弘前周辺では、ツバメが本当に数を減らしているのかなと感じるほど、少なくなったという印象はない。今年電話線に止まって親から餌を与えられるツバメのヒナを見かけた。この微笑ましい光景は、いつまでも続いて欲しいものである。

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