特集 ARTIST GOMAの世界
彼の絵を初めて目にしたのは、かだれ横丁の前にあった巨大な「きんぎょねぷた」の絵だった。その細かさに驚いたものだ。それが、かだれ横丁に事務所を持つアーティストGOMAの作品だった。
彼は2つの発達障害(集中力がなく、じっとしていられないなどの特徴がある脳機能障害ADHD。もう一つは文字が読めないという学習障害、ディスレクシア)を持つ。海外では障害のある人の生み出すアートはアウトサイダーアートと呼ばれ、一部では天才と呼ばれている。
この2~3年で様々なイベントでのライブアート、テレビ出演、最近では新聞の挿絵なども手がける活躍を見せる。現在は平川市に在住。
表紙写真
- 紅 葉・・・・・・村田孝嗣
- 巻頭随想
夢の先へ・・・・・・佐藤ぶん太、(津軽笛奏者) - 特集 ARTIST GOMAの世界
- サイエンス、ときどきナンセンス その24
自動運転における「トロッコ問題」・・・・・・清水俊夫 - 猫の時間 5
かつての乙女たちへ・・・・・・清水典子 - さまよえる演劇人 224
蛇・・・・・・長谷川孝治 - ガマシンの半覚醒日記 109
パリが匂ってくるのだ!・・・・・・鎌田紳爾 - 多々他譚~TATATATAN~ 103
アートフェスってねぷたみたいだ・・・・・・世良 啓 - 整体雑想庵 8
最後に残った骨が表すもの・・・・・・前田普山(じねん堂休息庵) - ニャンともワンダフル 224
続42こころがやさしくなるとき 夏の思い出 ②・・・・・・田中みゆき - 誌上美術館―西谷昇仙の世界 5
芸術は……(自作)・・・・・・西谷昇仙 - 男の厨房 224
網脂(クレピネット)の簡単ソーセージ・・・・・・鎌田雨溪(書家・陶芸家) - 文化とデザイン 7
砂・・・・・スティーブン・マックウィニー(弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師) - 発信 学都ひろさき 109
小学生から取り組む「主権者教育」―アニメ動画を使った選挙体験―・・・・・・蒔田 純(弘前大学教育学部 講師) - 続 よしなしごと 2
戦争と男と女・・・・・・福井次郎 - 男→女リレー随想 167
骨 折・・・・・・山口夏輝 - 医者様のくりごと
爺医の一分・・・・・中村幸夫(老健カルモナ施設長岩手県滝沢市) - 旅の窓から 280
椎葉二合庵 ①・・・・・・根深 誠 - ましらの珍句漫句 328
不自由・・・・・高森ましら - ミヤノハウス 4
「外→内→枠」・・・・・・ミヤモトフミ(まんなかづくり実行委員) - 霜ネタ劇場 201
無芸蕎麦大食(出石編)・・・・・・高瀬霜石 - 昆虫学者の日常 24
虫も世につれ・・・・・・中村剛之(弘前大学教員) - 今月の一冊
『文学いちば』第19号・・・・・・安保美智子 - 10月のベストセラーズ
- 城下町日録 44
多死社会 ・・・・・・佐々木宏一 - 弘前告知板・出版案内
- 目次
- 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣
紅 葉
私は人が大勢集まる所はあまり好きではない。「〇〇祭」というものは特にである。弘前公園の自然を一年を通して楽しませてもらっているが、静かな落ち着いた雰囲気の中で楽しみたい。
桜の葉の紅葉がピークを過ぎ、カラフルな落ち葉となって敷き詰められる。そして桜の葉が鮮やかさを失って枯れ葉色になる頃、紅葉の主役となる様々なモミジたちの紅葉も趣がある。二の丸辰巳櫓近くや三の丸石橋付近の深紅のモミジ、本丸下の蓮濠を縁取るモミジの、日々刻々と色が変わる艶やかさも見応えがある。