月刊『弘前』2019年11月号(第484号)

特集 ARTIST GOMAの世界   

 彼の絵を初めて目にしたのは、かだれ横丁の前にあった巨大な「きんぎょねぷた」の絵だった。その細かさに驚いたものだ。それが、かだれ横丁に事務所を持つアーティストGOMAの作品だった。

 彼は2つの発達障害(集中力がなく、じっとしていられないなどの特徴がある脳機能障害ADHD。もう一つは文字が読めないという学習障害、ディスレクシア)を持つ。海外では障害のある人の生み出すアートはアウトサイダーアートと呼ばれ、一部では天才と呼ばれている。

 この2~3年で様々なイベントでのライブアート、テレビ出演、最近では新聞の挿絵なども手がける活躍を見せる。現在は平川市に在住。

 

表紙写真

  • 紅 葉・・・・・・村田孝嗣
  • 巻頭随想
    夢の先へ・・・・・・佐藤ぶん太、(津軽笛奏者)
  • 特集 ARTIST GOMAの世界
  • サイエンス、ときどきナンセンス  その24
    自動運転における「トロッコ問題」・・・・・・清水俊夫
  • 猫の時間 5 
    かつての乙女たちへ・・・・・・清水典子
  • さまよえる演劇人 224
    蛇・・・・・・長谷川孝治
  • ガマシンの半覚醒日記 109
    パリが匂ってくるのだ!・・・・・・鎌田紳爾
  • 多々他譚~TATATATAN~ 103
    アートフェスってねぷたみたいだ・・・・・・世良 啓
  • 整体雑想庵 8 
    最後に残った骨が表すもの・・・・・・前田普山(じねん堂休息庵)
  • ニャンともワンダフル 224
    続42こころがやさしくなるとき 夏の思い出 ②・・・・・・田中みゆき
  • 誌上美術館―西谷昇仙の世界 5
    芸術は……(自作)・・・・・・西谷昇仙
  • 男の厨房 224
    網脂(クレピネット)の簡単ソーセージ・・・・・・鎌田雨溪(書家・陶芸家)
  • 文化とデザイン 7 
    砂・・・・・スティーブン・マックウィニー(弘前学院大学文学部英語英米文学科 講師)
  • 発信 学都ひろさき 109
    小学生から取り組む「主権者教育」―アニメ動画を使った選挙体験―・・・・・・蒔田 純(弘前大学教育学部 講師
  • 続 よしなしごと 2
    戦争と男と女・・・・・・福井次郎
  • 男→女リレー随想 167
    骨 折・・・・・・山口夏輝
  • 医者様のくりごと
    爺医の一分・・・・・中村幸夫(老健カルモナ施設長岩手県滝沢市
  • 旅の窓から 280
    椎葉二合庵 ①・・・・・・根深 誠
  • ましらの珍句漫句 328
    不自由・・・・・高森ましら
  • ミヤノハウス 4 
    「外→内→枠」・・・・・・ミヤモトフミ(まんなかづくり実行委員)
  • 霜ネタ劇場 201
    無芸蕎麦大食(出石編)・・・・・・高瀬霜石
  • 昆虫学者の日常 24
    虫も世につれ・・・・・・中村剛之(弘前大学教員)
  • 今月の一冊
    『文学いちば』第19号・・・・・・安保美智子
  • 10月のベストセラーズ
  • 城下町日録 44
    多死社会 ・・・・・・佐々木宏一
  • 弘前告知板・出版案内
  • 目次
  • 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣

    紅 葉

      私は人が大勢集まる所はあまり好きではない。「〇〇祭」というものは特にである。弘前公園の自然を一年を通して楽しませてもらっているが、静かな落ち着いた雰囲気の中で楽しみたい。
     桜の葉の紅葉がピークを過ぎ、カラフルな落ち葉となって敷き詰められる。そして桜の葉が鮮やかさを失って枯れ葉色になる頃、紅葉の主役となる様々なモミジたちの紅葉も趣がある。二の丸辰巳櫓近くや三の丸石橋付近の深紅のモミジ、本丸下の蓮濠を縁取るモミジの、日々刻々と色が変わる艶やかさも見応えがある。

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