月刊『弘前』2019年1月号(第474号)

明けましておめでとうございます
  本年もよろしくお願い申し上げます 

特集  新年随想 2019 

平成最後の今年、新年にあたって思うこと……を8人の方に書いていただきました。

  • 正月はいいもんだ・・・・・・片山良子(弘前市エッセイスト)
  • 金塊伝説・・・・・・濱山哲也(柳人)
  • インバネスと冬・・・・・・斉藤 梢(歌人)
  • 津軽書房物語・・・・・・泉谷 栄(詩論家)
  • 運命のものに出会えれば世界は広がる・・・・・・大澤宣代(オープンガーデン「大きなくりの木の下で」)
  • 猪突の年に・・・・・・橋本貫司(会社員)
  • 今年、私は三年生になる・・・・・・對馬輝子(詩人)
  • 新正と旧正・・・・・・鳴海顔回 此岸俳句会
  • イラスト・・・・・・野木追子

 

  • 表紙写真(今年から2年間、村田孝嗣氏にお願いしました)
    表面霜・・・・・・村田孝嗣
  • 巻頭随想
    「華」・・・・・・平田和実(ひらたなごみ)弘前在住、難病に冒されながらも声優を目指す16歳。
  • 特集 新年随想 2019
    片山良子、濱山哲也、斉藤梢、泉谷栄、大澤宣代、橋本貫司、對馬輝子、鳴海顔回 イラスト 野木追子
  • サイエンス、ときどきナンセンス  その14
    ムンクは地球温暖化を予感していた・・・・・・清水俊夫
  • 青森県書道家列伝 97 -現役編42
    鎌田舜英・・・・・・今泉遙洞
  • さまよえる演劇人 214
    わたしの組成・・・・・・長谷川孝治
  • ガマシンの半覚醒日記 99
    感慨に浸っちゃったのだ!・・・・・・鎌田紳爾
  • 多々他譚~TATATATAN~ 94
    野塾 NOJUKU・・・・・・世良 啓
  • リンゴのこぼれ話 63
    省力優良品種の開発・・・・・・三上敏弘
  • ニャンともワンダフル 214
    おっちゃんのつぶやき・・・・・・蒔苗隆人
  • 誌上美術館―今井理桂の世界 1
    「自然釉三筋壺」・・・・・・今井理桂(烏城焼)
  • 男の厨房 214
    ゆず胡椒・・・・・・三上邦康
  • えっせ・くりてぃーく 21
    「起点としての80年代」展を見て(上)・・・・・・石田和男
  • 発信 学都ひろさき 99
    短命県返上に向けて持続的な取り組みを・・・・・・田成紀(弘前医療福祉大学 学長特別補佐、教授)
  • 木空根通信 4
    年頭に。言論の自由はあるのか。日本に。・・・・・・木空根
  • 男→女リレー随想 157
    しょうがない・・・・・・山田史生
  • 医者様のくりごと
    年の瀬に・・・・・・場崎 潔
  • 旅の窓から 270
    ヒマラヤ紀行 ⑧・・・・・・根深 誠
  • ましらの珍句漫句 318
    マージャン・・・・・高森ましら
  • デアイとツナガリとヒロガリと 6
    ゆったりとした時間・・・・・・菅原信春
  • 霜ネタ劇場 191
    好きものホイホイ 五穴目・・・・・・高瀬霜石
  • 昆虫学者の日常 14
    昆虫学者、北へ その2 アラスカに立つ・・・・・・中村剛之
  • 今月の一冊
    『きげんのいいリス』 トーン・テレヘン著 長山さき訳・・・・・・髙岡隆一郎
  • 12月のベストセラーズ
  • 城下町日録 34
    幸福への第一歩・・・・・・佐々木宏一
  • 弘前告知板・出版案内
  • 目次
  • 表紙によせて・・・・・・村田孝嗣
     
    すきっと晴れ上がった冬の朝には、見るのが楽しみなものがある。夜間の放射冷却で、川近くの草木に大きな氷の結晶ができているのである。雪の結晶とはちがう趣をみせる。
     風が無く冷え込みが厳しいほど、大きく見事な氷晶ができている。この日の朝の氷晶は特に見事で、草木の表面だけでなく、降り積もっていた雪の表面にも大きな氷晶ができていた。雪面にできたものは表面霜と呼ばれている。自然が時として見せる無機物の世界の妙である。早起きの人だけが楽しめるすばらしい自然のショーである。

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