封筒

封筒は種類、大きさとも豊富で正直どれにするか迷うことも少なくなありません。ただ、消費する量も多いのでもっとも印刷に適しているし、少しでも安く作りたいものであると言えます。

封筒

封筒は通常の封筒に加え、窓付き封筒、各種招待状に使われる洋封筒、のり付き封筒、フィルム封筒などがあります。厚さもいろいろありますが、薄い方が価格も安くなります。但し、薄いと中が透けて見えるので透けて困るようなものを入れる場合は厚いものにする必要があります。

窓付き封筒は伝票に送り先などがあらかじめ印刷できる場合に、宛名を外から見えるようにするためのものですが、既製品の窓位置がポイントになります。窓位置をオリジナルにすると特注扱いになるので価格が高くなります。伝票の宛名部分の位置を調整して、封筒は既製品にした方が長い目で見て割安な場合も多々あるので検討が必要です。

フィルム封筒はパンフレットやカタログによく利用されます。中がよく見え、受け手が送付物の目的を理解しやすいのが特徴です。

以下は用紙の大きさと封筒の大きさの比較図です。赤字が封筒の大きさで黒字が用紙の大きさです。おおざっぱに言うと、用紙を折らずに入れるときは角型、折っていれるときは長型です。長3までが郵政公社の定型郵便物扱いとなります。

数量

当社では封筒のご注文は既製品としての一箱をご注文単位としています。A4三つ折りが入る長3封筒は1,000枚、A4がそのまま入る角2封筒は500枚単位で、それ以外もだいたい500枚か1,000枚単位です。ご注文の際は事前にお問い合わせください。価格は高くなりますが、一箱1,000枚を500枚ずつ違う絵柄で印刷することも可能です。

デザインと印刷

印刷方法はフィルム封筒以外はどれも通常の印刷物と変わりませんが、既製品の封筒に印刷するため注意すべき点があります。既製品の封筒は普段使う分には十分な精度で作られているのですが、印刷機で印刷するという点からすると少し精度が足りません。

通常の印刷はカラー印刷だと用紙の同じ位置にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、クロ(K、ブラック)の4色を重ねて印刷します。ところが封筒は一枚一枚の大きさが微妙に異なるので用紙(封筒)の同じ位置に印刷するのが困難です。どうしてもカラー印刷にしたい場合は、袋にする前の紙に印刷してから袋状に加工することになります。この場合は価格が高くなりますし、完成までに日数もかかります。

封筒印刷は一色刷りか二色刷りにするのが一般的です。また、精度が要求されるデザインも避ける必要があります。封筒の色も併せてデザインにするのですが、封筒に色がついているので印刷した色と封筒の色が混ざるような状態になってしまい、純粋に印刷色になるわけでもなく、なかなか勘とコツが必要です。

封筒にはどれも貼り合わせのために紙が重なっている部分がありますが、ここに印刷がかからないようにデザインする必要もあります。貼り合わせの部分は単純に紙の厚さが2倍なので、貼り合わせのない部分と貼り合わせの部分では印刷機により加えられる圧力が均等になりません。結果としてあまりきれいに印刷されません。

郵便番号枠

封筒によって郵便番号枠がもともと印刷されているものとそうでないものがあります。郵便番号枠の仕様は郵政公社のウェブサイトに詳しいのでそちらを参照してください。